2017年5月29日月曜日

2017「そーせい個人投資家説明会」参加

ちょっとレポートが遅くなりましたが、5月19日に今年(2017年)もそーせいの個人投資家説明会に参加してきました。

いつもの東京ステーションホテルではなく、今年は新宿のヒルトン東京で少し不便でした。

去年は株価も最高値圏でみんながHappyな説明会でしたが、今回は株価が大分低位安定の状況ですので、みんな言いたいことがあるだろうなということで、少しでも前向き、安心できる情報が得られればと思い参加してきました。
また、先日サプライズで出資を発表したMiNA社の詳細が分かればというのが目的でした。

参加者はおよそ200名。
驚いたのが、田村会長は不在でベインズ社長と、オークレイCFOの2名でした。
報告内容は、何か新しいことや細かな情報が得られるかと期待したのですが、5月12日の決算説明会資料とほぼ同じ内容だったようです。
質疑ではいろいろIR姿勢に対する細かな注文から、いくつか厳しい観点での質問がありましたので、それらの中で重要と思ったやりとりを一部コメントします。

1,東証一部について
 3月17日に東証一部昇格はできず、マザーズ継続を発表しました。
今年こそは要件は満たしているはずなので、申請する意志があるのかと質問がでましたが、驚くべきことに現時点では再申請する意志は無いような回答でした。2016年度のアラガン社からのマイルストン収入は特別であり、安定的に黒字化という規定を満たすには現時点では不十分との認識のようです。これだけのシーブリウルティブロの安定的なロイヤリティ収入と、ヘプタレスのマイルストン収入があってもそんな控えめなことを言うのかと驚きを禁じえませんでした。さらに研究開発投資はかなりの規模を継続するようで、ギリギリの黒字化を目指す程度の目標とのことで、バイオベンチャーとしての心意気としては素晴らしいものがありますが、古くからの株主としては、もうそろそろ二桁程度の黒字は安定的に出せる範囲内での投資規模に抑えて、多少は安心させて頂きたいというのが私の本音でした。
昨年までの事業計画ではそのような見せ方だったはずで、ヘプタレスの研究加速のためなのか、MiNA社のためなのか、とにかく、上場直後の現金を食いつぶす系の一抹の不安を感じた次第です。
これは私にとっては、覚悟を求められる情報でした。
というのも安定黒字を出し続けてくれれば、株価のボトムラインは一万円程度と思え、更にMシリーズ上市で株価10倍も夢ではないと思えたのですが、これだけレバレッジを利かせて投資していると、コケた暁には株価のボトムラインは更に半分以下も覚悟する必要が出てきそうです。でも上振れ側のチャンスは増えているので、悪いことばかりではないのですが、これまで私の中でそーせいは実質ローリスクハイリターンと思っていたのが、ハイリスクハイリターンという普通のバイオ株という位置づけになってしまったなという印象です。

そーせいの可能性と将来に悲観的という訳ではないのですが、現状そーせいに資産の9割を投資していたのですが、少し比率の見直しが必要かもしれません。

今日はこのへんで、他にも懇親会での情報などいくつか記載したいと思います。

2017年5月29日 The Imperfect Insider